javascript(js) は、便利なスクリプト言語です。
ブラウザとテキストエディタがあれば始められるし、コンパイルやビルドといった作業も必要ないので、すぐに動作確認できます。
プログラムを組んだことの無い人でも、とっつきやすいので、javascript しか使えないという人も見かけます。

昔は、動作が重くて使い物にならなかったのですが、回線速度が速くなり、パソコンの処理能力が早くなり、ブラウザも javascript を高速処理するように作られるようになったので、今では当たり前のように使われています。

jQuery が出てきてから、かなり複雑なことが簡単にできるようになってきましたが、なんでもかんでも javascript を使ってしまう(javascript しか使えない?)という問題も出てきました。



javascript は、クライアントサイドのスクリプトなので、それを忘れていると、おかしな使い方をしてしまうことがあります。
よくあるのが、入力フォームの入力チェックを javascript でやってしまうこと。
これ自体は問題ないのですが、サーバー側に送った時点で、もう一度同じチェックをする必要があります。
javascript を使って、クライアント側でチェックをしても、サーバーに転送する途中で改変される可能性があるからです。
どうせ同じチェックをすることになるので、サーバー側でチェックすれば1回で済みます。
(この辺は、フォームの内容にもよりますが)
サーバー側に送るデータをあつかう場合には、javascript に頼らない方がいいのですが、クライアントサイドということを意識していないと、javascript だけでやった気になってしまいます。


また、javascript を使えない現場というのもたまにあります。
大企業などは、セキュリティポリシーを本社で管理している場合があります。
多くの場合、javascript の特定の命令を実行できないようにしてあったりします。
なので、大企業の出張所や地方の店舗などでは、javascript がうまく動かないということが起こります。
本社に掛け合っても、セキュリティポリシーを変更してもらえることはないので、javascript を使わない方法を考えるしかありません。


専用端末を使う場合も、javascript が動かないことがあります。
セキュリティ的に禁止している場合もありますが、専用端末の場合、ハードウェアが貧弱で javascript が動かないということもあるので、こちらも、javascript を使わない方法を考えるしかありません。



javascript は便利なのですが、あまり依存してしまうと問題になることもあります。
できれば、javascript だけでなく、サーバーサイドの言語(php や Ruby など)を習得して、javascript が使えない状況でもなんとかできるようにしておくことも必要です。